« 進士五十八 | トップページ | 転校生in小布施 »

2006年11月12日 (日)

小布施ッション#64 進士五十八

11月11日の小布施ッションは第64回目。
今回のゲストスピーカーには
東京農業大学教授の進士五十八さんを
お迎えしました。

進士さんは東京農業大学の教授を
されています。
以前、学長を勤められたときは毎日スーツで
おられたそうですが、今日は久しぶりという
スーツでお越しいただきました。

Ku5q9499


造園を専門とされているということでしたが、
まちづくりから、農にまつわる景観、風景、風土と
日本の美しい国土全般にかかわることに
積極的にかかわっておられます。

今回はセーラさんからの依頼で
町づくりのお話をということでしたが、
まず“農”について話されました。

■都市化は文明の失敗
ドイツの大都市ミュンヘンでも人口は100万程度。
それに対して、ペルーの首都リマには2,000万人が
密集し、貧困を生み出している。

■“農”とは・・・
農には農業、農地、農民、農家、農村などさまざまなものが
混ざり合っている。それは芸術的でさえある。

■“百姓”の意味の再発見
百姓の姓は身分などの役割をあらわしていた。
というこは百姓には百の役割があるということ。
農に携わる百姓はなんでもこなすということだった。

だんだんとまちづくりにお話は移っていきましたが、
古典や漢文、歴史などを引用されながら、
“農”にかかわる風景を探し求めておられるようでした。

なかでも人間が生まれて、小学生までの間に
形成される原風景が、人格形成や美のセンスに
深くかかわっているということ。
大学で教える学生には、原風景に関するレポートを
必ず原稿用紙20枚以上かかせるそうです。

小布施の、私たちの原風景も
思い起こしてみる必要があるかもしれません。

Ku5q9520


■多種多様な緑
ペット的緑:花壇や鉢植えの花など、すぐに枯れてなくなってしまうもの
家畜的緑:柿木や植え込みなど、手入れは必要でも自生していくもの
野生的緑:より大きなスケールでの原生林などのもの

「色白は七難隠すが、緑は百難隠す」などといった
ユーモアもたっぷり。

■アメニティ
アメニティという言葉がよく使われるが、アメニティといって、
舗装のデザインや、オブジェなどになっているのは変。
アメニティとは「然るべきものが然るべきところにある」こと。

■空間の美と時間の美
気候の安定した欧州では空間的な美が追求されてきた。
一方で、四季の変化に富み、湿度が高く、ものが朽ちていく
日本のような気候では、うつろいゆく時間の美が発見された。

講演予定時間をだいぶ越えてしまいましたが、
最初から最後まで、とどまることないお話には
緑の力を感じました。

Ku5q9543
Ku5q9565


Ku5q9580_1
今回は学生がいつもよりたくさん来てくれました。
セーラさんのお兄さんも参加。
手打ちの新そばも登場しました。

|

« 進士五十八 | トップページ | 転校生in小布施 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/86110/4160855

この記事へのトラックバック一覧です: 小布施ッション#64 進士五十八:

« 進士五十八 | トップページ | 転校生in小布施 »